またまた神戸・姫路の旅から一旦離れまして、先日のゴールデンウィークに時間を戻します。
私の地元府中のゴールデンウィークといえば、大國魂神社の例大祭「くらやみ祭り」です。
3日の競馬式、4日の萬燈大会と山車行列。
そして5日の暗闇の中で盛り上がりを見せる神輿渡御。
コロナで開催できなかった鬱憤を、今年は晴らすかのような盛り上がりでした。
特徴としては日本一の大きさを誇る大太鼓の饗宴。
そして関東にある6社の神社の祭神を祀った6基のお神輿。
「関東三大奇祭」の一つに数えられ、コロナ前も毎年大変多くの方々が訪れていました。
ただ今年は、、、こんなに人いたかな?ってくらいに大混雑!
みんなが待っていた、そんな今年のくらやみ祭りです!
起源は今から1000年から1300年前、武蔵国の国府であった府中での、国府祭からと言われています。
いわゆる今で言う都庁のような政治の拠点だった頃のお話ですね。
そこにあった大國魂神社は1900年以上前の創建。
武蔵国の6つの神社、小野神社・二宮神社・氷川神社・秩父神社・金鑚神社・杉山神社の祭神を合わせて祀ったことから「六所宮」と呼ばれていました。
そこで6張りの大太鼓と、御本社、御霊宮を合わせた8基のお神輿が市内を練り歩く特徴があります。
また、名前の通り、夜の暗闇の中で開催されます。
「神様を見ると目が潰れる」と言われていて、街の明かりを全て消した暗闇の中でお神輿の渡御が行われていたことから、こう呼ばれています。
今は街明かりこそ消されないものの、神社境内では灯りが消され、暗い中お神輿がお目見えします。
そんなお祭りを盛り上げてくれるのが、お囃子です。
なんと22台も山車があるんです。
くらやみ祭りのパンフレットでは、全部見つけてみよう!と、スタンプラリーではないですが、チェックリストがついているほど。
府中も広いですからね。
遠い地区から来る山車は、午後3時ごろに出発し、午後6時〜7時ごろまで神社周辺でお囃子を披露し、また3時間かけて帰っていきます。
また作られた場所によってデザインも違い、坂のある地域の山車にはブレーキがついていたりと様々。
府中囃子も、大國魂神社を中心に西が目黒流、東が船橋流と二流派に分かれていて、違いがあるんです。
見始めると止まらなくなります。
そして5日のメインイベント、神輿渡御。
大太鼓も集結し、花火の合図とともに白丁を纏った担ぎ手によって、神輿が御旅所まで渡御するのです。
神輿の上が当たりそうなスカイナードの下をくぐり、駅周辺地域をぐるっと廻ります。
どのお神輿も約1000kg。
上下に揺さぶられながら担がれていく様は、迫力満点です。
府中のお祭りはこうでなくっちゃ!!
1000年、そして2000年と続いて欲しい、そんなお祭りです。