Jリーグの試合とクアンタム・オブ・ザ・シーズの寄港が重なった長崎の旅。
最高の天気ともあって、グラバー園でも大変多くの人で賑わっていました。
続いて向かったのが、「長崎県上海市」と呼ばれるほど多くの中国人たちによって開拓された地、長崎新地中華街です。
江戸中期に唐の船専用に倉庫を建てるために、海を埋め立てて新しく造成されたので「新地」。
鎖国当時唐人屋敷に集められていた中国人たちが、開国後に発展させ、今の様な中華街になったのだとか。
唐人の形跡が各地にあるのが、長崎ですね。
ただ一つ計算が違ったのが、クアンタム・オブ・ザ・シーズの寄港。
アジア中心に船という事もあって、非常に多くの中国人観光客が乗船しています。
特に近年は人気で・・・
この中華街、右も左も前も後ろも、斜め、上に至るまで皆さん中国人!!
どこでもそうなのですが、中国人観光客の皆さんは旅先でも中華料理を主に食します。
中華街は、中国人ツアーには必ずと言っていいほど組み込まれています。
いわゆる事が、どんなに中国人観光客を呼び込んでも、さほど経済効果に響かない理由でもありますが、これはまた別の機会に。
とにかくお祭りや特別なイベントをやっているわけではないのに、多くの人で賑わっていました。
私はと言うと、実は東京で開催されている九州展でも出店がある岩崎本舗さんの角煮饅頭。
九州展に来ていると言っても、基本は冷凍されたもの。
蒸籠で蒸された、冷凍されていない角煮饅頭を食べたかったのです!
当たり前のことを言いますが・・・やっぱり美味しいです。
どうしても冷凍だと、角煮の水分というかタレでしょうか?落ちてしまうのでしょう。
蒸されたては饅頭のホクホクはもちろん、角煮もしっとりふわふわ。
違うものです。
さて、さらに一日パスを使って路面電車で大浦海岸通電停へ。
坂の多い長崎だからこその名所、オランダ坂。
居留地内の坂道をさす総称が「オランダ坂」なのですが、活水女学院へと続く「活水坂」がもっとも当時の面影を残しているとして、オランダ坂と称されること主になっています。
活水女学院に向かう学生は、足腰鍛えられるでしょう・・・
と思ってしまうくらい、結構な坂道なんですね。
現代とはちょっと違った風潮の建物が続き、登りごたえも見応えもあります。
ただし車も普通に通りますし、歩道があるわけでもありません。
気を付けないといけないなと思いました。
そして異文化巡りでいよいよ国宝へ。
路面電車の南側の終点、正覚寺下電停まで行きます。
そこから歩いて3分ほど。
興福寺・福済寺とともに長崎を代表する唐寺、崇福寺です。
創建は1629年、朱色の山門があることから「赤門さん」と呼ばれ親しまれています。
中国南部の建築様式を伝える寺院で非常に珍しく、毎年旧盆には中国の盆で盛大に賑わいます。
それだけ現役のお寺ですが、第一峰門や大雄殿は国宝指定されています。
この日も訪れる人、カメラを構える人、様々な方がいらしていました。
ちょっと休憩・・・とはいかない事もあってか、中華街やグラバー園と比べてしまうと人が少なく、この日はじっくりと鑑賞する事ができました。
ただ、やはり休憩できない・・・
正覚寺下電停まで戻って、路面電車に乗り込むのでした。