ニュージーランド紀行を綴り、おそらく今回の旅で一番苦労をした所だったかと思います。
Sealy Tarns Track - セアリーターンズトラック
日本のガイドブックには往復3~4時間と記載がありますが、非常に個人差がでると思うので、十分に余裕をもって歩くことをおすすめします。
それはなぜか・・・
ちなみに、「tarn」とは山中にある池という意味です。
周りを見ての通り、氷河に囲まれた地域ですがの、水が非常に豊富。
天候の変化が激しい環境でもあるので、登山装備はしっかりとしていきましょう。
公表はされていませんが、地図上では標高約1300m。
気温も地上レベルとはだいぶ変わるので、上に着るものを必要ですね。
くわえて、冬の時期には、この標高ともあると積雪がある可能性があります。
事前にビジターセンターで確認することを忘れてはいけませんね。
往復約2時間ほどのトレッキングコース「Kea Point Track」へ向かう途中の分岐を左へ曲がる事で入る事が出来るのが、このセアリーターンズトラックです。
ここ周辺にあるトレッキングコースとは違い、健脚向けとなっていることもあって、入口には「注意」が記されています。
その秘密は、95%近くをしめる階段になった急坂。
日本の登山ルートにある様な木道整備された階段ではなく、板で崩れるのを防止された作りの為、一段一段は砂利で、足元がかなり不安定な場所もありました。
先にも書きましたが、登山装備、特に軽登山靴でもしっかりと履いていくのがベストだと感じました。
実際にすれ違った方々も、ケアポイントトラックを歩く人たちとは違って、トレッキングポールを使う、いわゆる「トレッカー」の方々ばかり。
私もトレッキングポールが欲しくなりました。。。
ただ、飛行機にトレッキングポールの持ち込みって、ちょっと面倒なんですよね。
キャップを外せば、物によってはとがっているので、危険物として預けないといけませんし。
などと、後悔の念や足元の事を気にしながら登っているうちに、ようやく階段を抜けて土の道になります。
大きな石がゴロゴロとあるので、不安定には変わりませんが。
そしてこのセアリーターンズの「tarn」が表れます。
この辺りから、私が行ったときにも聞こえたのですが、遠くの方がゴロゴロと雷の様な音が聞こえてきます。
氷河崩れる音です。
やはり慣れないもので、雷の音、あるいはどこかでがけ崩れでもしたのではないかと、辺りを見回してしまいます。
もちろん、それが氷河だとわかった後も、それを見ることはできませんが。
大汗をかかされ、周りに何もないので風を直に感じながら、シェルジャケットを着ていよいよ到着。
そこにはトレッキングのご褒美、最高の景色が!
先に訪れたフッカーバレーから見えたマウントクックと違い、今度は標高が伴っています。
また一歩、マウント・クックに近づいた、そんな感じがする場所でした。
実はここからさらに登る事ができます。
Mueller Hut
hut、つまり山頂を目指すことができるのです。
しかしここから先は、本格的な登山となるので、今回はここまで。
往復で8時間くらいの山行になるので、上にある小屋での宿泊と、食事の用意などもろもろ、気合を入れた準備が必要になります。
また、ビジターセンターへの申告、日本でいう登山届が必要となります。
もっともっと経験と力をつけて、いつかは行ってみたいと思います!!
ニュージーランドの自然のその先。
標高を上がったところからの眺めは、階段地獄を抜けたご褒美としては、非常に満足のいくものとなりました。
上に出てみると、全景がよくわかります。